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緑茶Q&A
- 煎茶と緑茶の違いを教えていただければ嬉しいのですが…
- お茶は風邪予防になると最近聞いたのですが、毎日どれくらい飲むと予防になるのでしょうか?
- 妊娠中には、緑茶を飲まない方がいいと聞いたのですが…
- 緑茶が魚の匂い消しになると聞いたのですが。
- 前の日に入れたお茶は飲まない方がいい?
- お茶の美味しい季節は、いつなのでしょうか?
- 緑茶は肌にいいと聞きましたが。
- 緑茶の最適な保存方法は?
- 緑茶に合うお水はどんな水ですか?
- 緑茶カテキンと乳製品との相性について
- 茶香炉でお茶の葉を炊いていますが、香りからの効能をお教え下さい。
- 新茶は、おいしい?
- ふじや茶舗さんのお茶はどこで買えますか?
- 煎茶と緑茶の違いを教えていただければ嬉しいのですが…
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緑茶は文字通り緑色のお茶をさします。普段に飲む緑色のお茶の総称です。煎茶は緑のお茶なので緑茶です。玉露もお抹茶も緑茶です。つまり、煎茶は緑茶の一つの種類と言うことです。 また、緑茶も紅茶も烏龍茶も同じお茶の木(厳密に言うと違いますが)からできます。いわば親戚です。
では、緑茶はなぜ緑色かというと、お茶の製造工程において発酵させないからです。紅茶や烏龍茶は発酵させるから、緑色ではありませんね。
- お茶は風邪予防になると最近聞いたのですが、毎日どれくらい飲むと予防になるのでしょうか?
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もともと、お茶は薬として中国から日本にやってきました。そのため、お茶を数えるとき、一服(いっぷく)といいます。
お茶、特に緑茶は風邪予防に効果があります。 それは、お茶に含まれる成分に各種のビタミンやカテキンが含まれるからです。 ビタミンCの風邪予防、カテキンの抗菌作用、抗ウイルス作用などが風邪予防に効果を発揮します。
ご質問の「毎日どのぐらい飲めば、風邪予防に効果があるのか」とのことですが、お湯飲みに10杯以上ぐらいだと聞いたことがあります。基本的に、常に緑茶を飲むようにして頂ければ、自然とそれぐらいは飲むことになっているのでは無いでしょうか。
ただし、重要なのは、毎日飲み続けることが必要です。緑茶の重要な成分のカテキンは、毎日体内に摂取することで体内に吸収しやすくなる性質があるとの研究結果が出ています。つまり、1回緑茶を飲んだからといって、カテキンを吸収できて抗菌作用が高まった。と言うわけではなく、毎日緑茶をいただくことで緑茶の体にいい成分を自然と摂取することになるのです。
もう一つ、風邪予防、健康と言うことでお茶を飲むのなら、まず、緑茶です。紅茶や烏龍茶にはビタミンは含まれていません。紅茶や烏龍茶は製造工程で発酵させるからです。発酵させるとビタミンは死んでしまいます。そして、緑茶の中でもお煎茶がいいです。 お煎茶は、緑茶の中でもカテキンの含有量が多いのです。お煎茶の中でも価格の安いお煎茶にカテキンはたくさん含まれています。なぜなら、カテキンとはお茶の渋み成分だからです。上等の緑茶ほど渋みは少なくなり、下級茶ほど渋みが多くなります。
カテキンを多く抽出する緑茶の入れ方は、熱湯で普通に緑茶を入れるより長い時間お茶を抽出して頂くと、カテキンが多く抽出されます。つまり渋くなります。渋いお茶=カテキンの多いお茶です。
最後に、何杯かいただいた後の出がらしのお茶でうがいをするとカテキンの殺菌作用でのどを消毒してくれます。出がらしのお茶でうがいをするのも風邪予防に効果があります。
- 妊娠中には、緑茶を飲まない方がいいと聞いたのですが…
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緑茶には、鉄分、カルシウム、ナトリウム、亜鉛、カリウムなどのミネラルが含まれています。その中でも特に亜鉛は、おなかの中の赤ちゃんの発育に欠かせないものです。緑茶は、赤ちゃんの発育に必要な亜鉛を供給してくれますので、普段通りであれば飲んで頂いても大丈夫です。
妊娠と亜鉛妊娠すると、受精卵が絶えず細胞分裂を繰り返します。そのとき必要なミネラルが亜鉛です。また、胎児が成長をするとき成長ホルモンの働きを助けるのも亜鉛なのです。亜鉛不足を放置しておくと、胎児に影響を及ぼします。
- 緑茶が魚の匂い消しになると聞いたのですが。
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魚の生臭い匂い(アミン臭)は、緑茶の成分「カテキン」が分解してしまいます。魚をさばいた後の手についた魚臭さは、お茶の出し殻を両手にこすりつければ匂いは消えます。同様に、お茶の出し殻をキッチンペーパーなどに包んで包丁やまな板をこすってやると、包丁やまな板についた生臭い匂いも消してくれます。飲み残しの緑茶などでも同様の効果があります。
- 前の日に入れたお茶は飲まない方がいい?
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「宵越しのお茶は飲むな」ということわざにもあるように、一晩たった翌日のお茶は飲んではいけません。急須から出した緑茶、急須に残った茶殻には、栄養素が豊富に含まれています。それを栄養源にして細菌やかびが繁殖してしまうのです。前日に入れた緑茶や急須に残った茶葉でお茶を入れるのは、衛生上良くなく、そして美味しくありません。
- お茶の美味しい季節は、いつなのでしょうか?
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緑茶は年中、同じ味・香りではありません。
お茶は八十八夜、五月のはじめに収穫が始まります。そして、全てのお茶が新茶に入れ替わっていきます。新茶は、若くすがすがしい香りが特徴でそれが新茶のいいところなのですが、まだ、熟成しきっていないので、味だけで言うと少し物足りなさを感じます。お茶もまだ子どもです。
夏の後半、8,9月頃からお茶は熟成し、コクが出てきます。お茶から子どもっぽさが抜け、成人します。だんだん、おいしいお茶になってきます。
そして、秋から冬以降、次の新茶がでることまでのお茶は大人の魅力を持ったお茶になり、最も熟成したコクのある奥深い味が楽しめます。
新茶は香りを楽しみ、時間の経過とともに熟成が進み奥深い味を楽しむ。それが緑茶の楽しみです。
- 緑茶は肌にいいと聞きましたが。
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緑茶に含まれる、カテキンやビタミンCなどの抗酸化性分が活性酸素を分解し、若々しいお肌を保ってくれます。
緑茶のお風呂はいかがですか? お風呂にキッチンペーパー等で包んだ出がらしのお茶を入れるのも効果的です。緑茶カテキンの殺菌消臭作用が肌についた一日の汚れをおとし、嫌な臭いも消してくれます。緑茶の効果が直接肌に働いて、水虫やあせもの予防にも効果があるといわれています。また、緑茶のかおりにはリラックス効果もあり、心身共にリフレッシュ出来ます。
- 緑茶の最適な保存方法は?
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一度、封を開けたお茶は、袋から空気を出来るだけ出すようにし密閉してから涼しいところに保存してください。また、冷蔵庫に入れておく場合は、密閉できる茶缶やその他の容器に入れてから保存してください。お茶はもともとにおいを吸収する性質があります。他の食品のにおいが充満した冷蔵庫に入れる場合は、他の食品の香りが移らないように必ず密閉状態にして保存してください。
冷蔵庫で緑茶を保存している場合、そのお茶を飲む時はすぐに封を開けないようにしてください。外気の温度がお茶の温度よりも高いときは、お茶が空気中の湿気を吸収してしまいます。お茶の劣化を進めてしまいますので、お茶に湿気は大敵です。お茶が常温になるまで待ってから開封してください。
- 緑茶に合うお水はどんな水ですか?
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お茶を入れるのに適した水は、硬度の低い無味無臭の軟水が適しています。なぜなら、カルシウムがタンニンと結合し、水にまんべんなくお茶の成分が溶けないから。硬度の高いお水でお茶を入れた場合、お茶の色がでないばかりか、お茶の成分が水に溶け出さないために、味まで無いお茶になってしまいます。
日本で一般的に飲まれている水道水は、硬度20~80ppmの軟水なので、日本のお水はお茶に適した水と言ってもいいです。ミネラルウォーターでお茶お入れる時は、軟水のミネラルウォーターを選んでください。水道水でお茶を入れるときは。カルキ臭をとばすために一晩汲み置きした水道水を使用するのがいいですね。
外国でお茶をいただくとき、特にヨーロッパなどは硬水がほとんどなので、軟水を用意してください。
ちなみに、硬度とは水の中に含まれるカルシウムとマグネシウムの量を硬度と言います。水1リットル(L)に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を、炭酸カルシウム(CaCO3)の重量(mg)に換算した数値(mg/L=ppm)で表します。
■日本の水の硬度(ppm)
北海道 東北 関東 中部 近畿 中国 四国 九州 沖縄 41 39 73 43 39 50 68 78 255 ■硬水と軟水の基準値(ppm)
きわめて軟水 軟水 やや軟水 やや硬水 硬水 きわめて硬水 0~40 40~80 80~120 120~180 180~300 300以上 - 緑茶カテキンと乳製品との相性について
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抹茶ミルクや抹茶アイスなどの乳製品を使ったお菓子、とても美味しいですよね。
ですが、緑茶と乳製品を一緒に摂取することは、緑茶の栄養素カテキンに限って言いますと、相性は良くありません。
なぜなら、 カテキンにはタンパク質と結合してしまう性質あるからです。 イメージですが、乳製品のタンパクがカテキンを覆って膜を作ってしまい、カテキンがうまく体内に摂取できなくなってしまいます。
ただし、緑茶にはカテキン以外にも、ガン抑制に効果のあるビタミンA・C・Eや、食物繊維など多くの成分がありますので、それらの成分の効果は期待できます。
- 茶香炉でお茶の葉を炊いていますが、香りからの効能をお教え下さい。
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茶香炉でお茶を炊く香りの効果はリラックス効果と消臭効果です。
緑茶にはもともと、「青葉アルコール成分」という香り成分があります。「青葉アルコール成分」はストレスの緩和、血行促進などのリラックス効果があります。 また、緑茶に熱を加えると「焙焼香気成分(ピラジン・フラン・ピロール系)」という成分が発生します。ピラジン・フラン・ピロール系も気持ちを落ち着かせる効果があります。 茶香炉で緑茶を熱した場合、「焙焼香気成分」と「青葉アルコール成分」の相乗効果で、リラックス効果が強まるということです。
消臭効果は結構強力で、緑茶のカテキンがたばこの臭いや部屋に染みついた臭いを消臭してくれます。市販の消臭剤よりも強力な効果があるそうです。
- 新茶は、おいしい?
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新茶は、香りを愉しむお茶です。
八十八夜(立春から数えて88日)の5月2日頃、その年の初めにとれた一番茶で製茶した煎茶を、旬の味を味わっていただく「新茶」として販売します。
一般的にお茶は、5月頃の「新茶」より、「新茶」の頃から2~3ヶ月以上経過した7~8月以降のお茶の方が「コク」が深くなり美味しいです。
弊社の場合、5月に摘んだ1年分の茶葉を専用の冷蔵庫で保管します。お茶は 保管することによって熟成され、コクが深くなってきます。つまり、熟成されたお茶の方が美味しいのです。
ただし、新茶には新茶のいいところがあります。それは「香り」です。
香りを楽しむには旬の新茶を、味を楽しむなら(新茶の時期から2~3ヶ月以上経過し熟成された)お茶を選んでください。
- ふじや茶舗さんのお茶はどこで買えますか?
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弊社のお茶は、京都清水寺の本店とインターネット通販でお求めいただけます。