- 2025-02-26 (水) 6:00
- お役立ちコラム
お茶の渋み成分として知られるタンニン。
緑茶に含まれるタンニンは、健康に良い影響を与える一方で、注意すべき点もあります。
今回は、緑茶のタンニンに関する情報を分かりやすくご紹介します。
健康効果や副作用、選び方、淹れ方、保存方法など、日々の生活に役立つ知識を網羅的に解説します。
緑茶タンニンの健康効果と注意点
抗酸化作用による健康増進効果
緑茶に含まれるタンニンは、ポリフェノールの一種であるカテキンを主成分としています。
カテキン、特にエピガロカテキンガレート(EGCG)は、強い抗酸化作用を持ち、体内の活性酸素を除去する働きがあります。
活性酸素は、老化や生活習慣病の原因となるため、タンニンの抗酸化作用は、健康増進に役立つと考えられています。
血圧や血糖値への影響
いくつかの研究では、緑茶のタンニン摂取が血圧や血糖値の改善に寄与する可能性が示唆されています。
ただし、その効果には個人差があり、明確な結論を得るにはさらなる研究が必要です。
ダイエットサポートの可能性
タンニンには、脂肪の吸収を抑えたり、脂肪の分解を促進する可能性が示唆されています。
また、食後の血糖値の上昇を抑える効果も期待できるため、ダイエットをサポートする効果があるかもしれません。
しかし、ダイエット効果を期待する場合は、バランスの良い食事と運動を組み合わせることが重要です。
鉄分吸収への影響と対策
タンニンは、鉄分と結合して吸収を阻害する作用があります。
そのため、鉄分不足が心配な方は、緑茶の飲み過ぎに注意が必要です。
鉄分を多く含む食事と同時に緑茶を飲むことを避け、食後しばらくしてから飲むなど工夫することで、鉄分吸収への影響を軽減できます。
胃腸への影響と対処法
タンニンは、胃腸を刺激する可能性があり、胃腸が弱い方は、飲みすぎると胃痛や下痢などの症状を引き起こす可能性があります。
少量から始め、自分の体質に合わせて飲む量を調整することが大切です。
適切な摂取量と飲み方
1日に摂取する緑茶の量は、2〜3杯程度を目安にするのが良いでしょう。
ただし、これはあくまで目安であり、個々の体質や健康状態によって調整する必要があります。
また、空腹時や就寝直前に大量に飲むことは避け、食後や食間に飲むようにしましょう。

緑茶タンニンを効果的に摂るための選び方と淹れ方
タンニン含有量が多い緑茶の選び方
茶葉の種類や栽培方法、収穫時期によって、タンニンの含有量は異なります。
タンニンを多く含む緑茶を選びたい場合は、深蒸し茶や秋冬茶などを検討してみましょう。
また、品種によっては、タンニン含有量が多いものもありますので、パッケージ表示などを参考に選んでみてください。
茶葉の種類による違い
煎茶、深蒸し茶、玉露など、茶葉の種類によって、タンニンの含有量や種類が異なります。
煎茶は比較的タンニン含有量が少なく、まろやかな味わいです。
深蒸し茶はタンニンが多く、渋みが強くなります。
玉露は、日光を遮って栽培されるため、アミノ酸が多く、まろやかな味わいが特徴です。
栽培方法とタンニン量の関係
かぶせ茶のように日光を遮って栽培された緑茶は、タンニン含有量が多くなる傾向があります。
一方、日光を多く浴びて栽培された緑茶は、タンニン含有量は少なめです。
収穫時期によるタンニン量の違い
一般的に、初摘みの新芽である一番茶はタンニン含有量が少なく、二番茶以降はタンニン含有量が多くなります。
秋冬茶は特にタンニン含有量が多い傾向があります。
タンニンを逃さない保存方法
茶葉は、酸化しやすい性質を持っています。
そのため、直射日光や高温多湿を避け、密閉容器に入れて涼しい場所に保存することが重要です。
冷蔵庫での保存も有効な方法です。

まとめ
緑茶に含まれるタンニンは、抗酸化作用など様々な健康効果が期待できる一方で、鉄分吸収の阻害や胃腸への負担など、注意すべき点もあります。
日々の緑茶選びと飲み方に意識することで、健康的な生活に役立てましょう。
お茶の選び方や淹れ方、保存方法を工夫することで、緑茶の風味と健康効果を最大限に楽しむことができます。
タンニンに関する正しい知識を身につけ、健康的な緑茶ライフを送りましょう。
当店は、土から水、葉茶の摘み方にいたるまで徹底的にこだわり抜いた製品のみを取り扱っております。
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