- 2025-01-07 (火) 6:00
- お役立ちコラム
急須でおいしいお茶を淹れるのは、少しコツがいります。
でも、そのコツさえつかめば、手軽に本格的なお茶の味が楽しめます。
普段何気なく飲んでいるお茶も、急須で淹れると、また違った風味や香りが感じられるかもしれません。
今回は、急須と煎茶を中心に、お茶の淹れ方を丁寧に解説します。
お茶の種類による入れ方の違いや、急須の種類が及ぼす影響についても触れ、より深くお茶の世界を味わえるようお手伝いします。
急須でお茶の入れ方基礎知識
適切な急須の選び方
急須を選ぶ際は、まずサイズを選びましょう。何人分を淹れることが多いかで、適切な容量の急須を選びます。
目安としては、1~2人用で200ml程度、2~3人用で200~350ml、3~4人用で350~500ml、5人以上で600ml以上となります。
また、注ぎ口に細かいメッシュの茶こし(ちゃこし)が付いたものがおすすめです。
茶葉がしっかり開き、本来のおいしさを引き出すことができます。
茶こし部分が取り外せるタイプは、お手入れがしやすいので便利です。
ただし、茶こし部分が小さすぎると茶葉が十分に広がらないため、注意が必要です。
お茶の種類と特徴
お茶の種類によって、最適な入れ方が異なります。代表的な日本茶である煎茶、深蒸し茶、玉露、ほうじ茶、玄米茶など、それぞれに特徴があります。
煎茶は、低温のお湯でじっくりと抽出することで、渋みを抑え、旨味を引き出すことができます。
深蒸し茶は、茶葉が細かく、成分が溶け出しやすいので、短時間で抽出するのがポイントです。
玉露は、日光を遮って育てられた茶葉を使用しており、渋みが少なく、旨味が豊富です。
ほうじ茶は、煎茶などを焙煎したもので、香ばしい香りが特徴です。
玄米茶は、玄米を炒ったものを加えたお茶で、香ばしさとさっぱりとした味わいが楽しめます。
必要な道具の準備
お茶を淹れるには、急須、茶葉、湯呑み、お湯を沸かすためのやかんやケトルが必要です。茶さじや計量スプーンがあると、茶葉の量を正確に測ることができるので便利です。
また、茶托があると、湯呑みを置く際に便利です。
お茶の入れ方ステップバイステップ
お湯を沸かします。水道水を使用する場合は、カルキ臭を抜くため、しっかり沸騰させましょう。
ミネラルウォーターを使用する場合は、軟水を選びましょう。
茶葉を急須に入れます。
茶葉の量は、一人分100~120mlに対して約2~3gを目安とします。
沸騰したお湯を、湯呑みに注いで少し冷まします。
煎茶の場合、約80℃が適温です。
湯呑みで冷ますことで、お湯の温度を調整し、湯呑みを温めることもできます。
冷ましたお湯を急須に注ぎ、蓋をします。
急須の蓋の穴は注ぎ口に合わせておくと、空気が対流し、茶葉が広がりやすくなります。
茶葉が開くまで待ちます。
煎茶の場合、約1分間程度が目安です。
深蒸し茶など、茶葉の種類によって蒸らし時間は調整が必要です。
湯呑みに、急須からお茶を注ぎます。
一人分なら最後まで注ぎ切れば完了です。
複数人の場合は、均等に注ぎ分けましょう。
様々な種類のお茶と最適な入れ方
煎茶の入れ方
煎茶は、70~85℃のお湯で、1分ほど蒸らすのが一般的です。茶葉の量はお好みで調整できますが、多すぎると渋みが強くなり、少なすぎると味が薄くなります。
ほうじ茶の入れ方
ほうじ茶は、煎茶よりも高温のお湯(90℃以上)で淹れると、香ばしい香りが引き立ちます。蒸らし時間は30秒~1分程度です。
抹茶の入れ方
抹茶は、専用の茶筅(ちゃせん)を使って点てます。熱湯で溶かして、泡立てることで、独特の風味と滑らかな口当たりを楽しめます。
その他の日本茶の種類と入れ方のポイント
玉露は、50~60℃の低温のお湯で、1分半~2分蒸らします。玄米茶は、熱湯で短時間(30秒程度)で淹れます。
それぞれの茶葉のパッケージに記載されている推奨の淹れ方を参考にすると、より美味しく淹れることができます。
まとめ
今回は、急須でお茶を淹れる基本的な方法と、様々な種類のお茶の淹れ方を解説しました。急須の種類やサイズ、茶葉の種類、お湯の温度、蒸らし時間など、いくつかのポイントに注意することで、より美味しくお茶を淹れることができます。
今回ご紹介した内容を参考に、お気に入りの淹れ方を見つけてみてください。
お茶の香りと味を楽しみながら、リラックスしたひとときを過ごしましょう。
お茶の淹れ方は、奥が深く、経験とともに上達していきます。
様々な種類のお茶を試して、自分にとって最適な淹れ方を見つけるのも楽しいものです。
ぜひ、色々な茶葉で実験してみてください。