- 2024-10-08 (火) 6:00
- お役立ちコラム
お茶の栽培に興味があるけど、どこから手をつければいいか迷っている方へ。
この記事では、お茶の育て方を、種まきから収穫までの具体的な手順を画像やイラストを用いて丁寧に解説していきます。
初心者の方でも安心して栽培できるよう、分かりやすく解説するので、ぜひ最後まで読んで、あなたも自家製のお茶作りに挑戦してみましょう。
□お茶の育て方とは?種まきから収穫まで
お茶の栽培は、種まきから収穫まで、いくつかの段階に分けて行われます。この記事では、お茶の育て方の基本的な手順を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
1:育苗
お茶の繁殖は通常挿し木によって行われます。挿し木時期は地域・品種によって多少異なりますが、夏挿しの場合は6月ころ、秋挿しの場合は9~10月ころに行われます。
通常は2年生の苗を圃場への定植に用います。
2:定植
3~4月が一般的な定植時期です。定植の数ヵ月前までに、暗渠(あんきょ、地面に隠れた排水路)の設置や堆肥の施用、天地返しなどで土壌の物理性を改善しておきます。
3:幼木園管理
新植した苗が大きくなるまでは4~8年程度かかります。通常2年目以降から仕立てを行いますが、剪枝により主幹の徒長を抑え、側枝の生育を促し、早期に均一な摘採面を拡大していくことを目的とします。
やぶきた種の場合、定植直後に15~20cセンチメートル、2年目に25~30センチメートル、3年目に35~40センチメートル程度の位置で剪枝するのが目安です。
4:剪枝(更新)
お茶は一度植えると35~50年程度は収穫できます。ただし、新植してから10年程度たつと樹高が高くなり一本一本の枝が細くなるため、新芽があまり伸びなくなってしまいます。
そこで、通常一番茶の後に樹高50センチメートル程度の高さまで刈り落とす中切りを行います。
中切りなどの更新は、約5年に一度の頻度で行う必要があります。
□お茶の栽培に必要な知識
お茶の生育には、適切な土壌や気候、剪定などの管理が必要です。それぞれの要素について詳しく解説し、お茶の生育に最適な環境を整えるための知識を深めます。
1: 土壌
お茶の生育には、排水性、通気性がよく保水性も兼ね備えている土壌が適しています。特に排水性は、茶樹の生育に大きく影響します。
また、根が生長、伸長できるような土壌の深さが最低60センチメートル、理想的には1メートル以上あることが重要です。
2: 気候
お茶は、年間平均気温が12.5~13度以上、14~16度が適温です。また、1日の最低気温が15度以上の継続日数(作物期間)が少なくとも80日以上、平均気温5度以上の日数(植物期間)が少なくとも210日以上必要があります。
年間の降水量は1,300~1,400ミリメートル以上で、生育期間の4~9月の降水量は1,000ミリメートル以上あることが望ましいです。
3:剪定
お茶は、適切な剪定を行うことで、生育を促進し、収穫量を増やせます。剪定の目的は、樹高を調整し、日当たりを良くすること、新しい枝の発生を促すこと、収穫しやすいように樹形を整えることです。
剪定の時期は、生育状況や品種によって異なりますが、一般的には冬期に行われます。
□まとめ
お茶の栽培は、種まきから収穫まで、いくつかの段階に分けて行われ、それぞれの段階で適切な管理が必要です。この記事では、お茶の育て方の基本的な手順、土壌や気候、剪定などの重要な要素について解説しました。
これらの知識を参考に、あなたも自家製のお茶作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。