- 2024-09-27 (金) 6:00
- お役立ちコラム
高級茶として名高い「玉露」をご存知でしょうか。
その独特の風味と鮮やかな緑色は、多くの人を魅了してきました。
しかし、なぜ玉露は他の緑茶と比べて高級なのでしょうか。ac
この記事では、玉露の魅力に迫り、その栽培方法や歴史、そして美味しい淹れ方について解説していきます。
□高級茶として名高い「玉露」とは?
玉露は、緑茶の中でも最高級品として知られており、その理由は栽培方法にあります。1: 日光を遮って育てる「被覆栽培」
玉露は、茶摘みの約3週間前から、茶畑全体を寒冷紗などで覆い、日光を遮って栽培されます。
この「被覆栽培」によって、茶葉に含まれる旨味成分であるテアニンが、渋みや苦味を生むカテキンに変化することを抑え、甘みとコクが際立つお茶に仕上がります。
2: 手摘みによる丁寧な仕上げ
さらに、玉露は新芽のみを使用し、機械ではなく人の手で丁寧に摘み取られます。
そして、茶葉を傷つけずに仕上げるため、手揉みという伝統的な製法によって丁寧に加工されます。
これらの工程からわかるように、玉露は、手間暇かけて作られたまさに「匠の技」が光るお茶なのです。
3: 「覆い香」と呼ばれる独特の香り
玉露は、独特の「覆い香」と呼ばれる香りも特徴です。
これは、日光を遮ることによって、茶葉の中に閉じ込められた香り成分が、より濃縮された結果です。
青海苔を思わせるような、爽やかな香りが、玉露をさらに魅力的にしています。
□玉露の美味しい淹れ方
玉露の深い味わいを最大限に引き出すには、適切な温度と時間、そして茶葉の量で淹れることが重要です。1: 温度と時間
玉露は、50〜60℃のお湯で2〜3分間蒸らすのがおすすめです。
沸騰したお湯を使うと、苦味が出やすくなってしまうため、注意が必要です。
2: 茶葉の量
茶葉の量は、お湯の量に対して1〜1.5%が目安です。
目安として、茶碗1杯(約150ml)に対して、茶葉は約1.5g程度です。
3: 美味しい淹れ方のポイント
茶碗は、小さめのものがおすすめです。
お湯を注ぐ際は、茶葉全体に均等にいきわたるように、ゆっくりと注ぎましょう。
2煎目以降も、美味しく飲める場合が多いので、ぜひ試してみてください。
□まとめ
玉露は、日光を遮って育てる「被覆栽培」と、手摘みによる丁寧な仕上げによって、他の緑茶にはない深い旨味とコク、そして独特の覆い香を備えています。高級茶として名高い玉露ですが、正しい淹れ方をすれば、自宅でも手軽にその魅力を味わうことができます。
ぜひ、この記事を参考に、本格的な玉露の世界を楽しんでみてください。