- 2025-04-09 (水) 6:00
- お役立ちコラム
お茶を淹れる際、適切な温度が美味しさを左右することはご存知でしょうか?
熱すぎるお湯ではお茶の成分が損なわれ、せっかくの風味も台無しになってしまいます。
逆に温度が低すぎると、お茶本来の旨みが引き出されません。
そこで役立つのが「湯冷まし」です。
今回は、湯冷ましを使ったお茶の淹れ方を、初心者の方にも分かりやすく解説します。
美味しくお茶を淹れるためのコツを、ぜひマスターしてください。
お茶を美味しく淹れるための湯冷ましの役割
湯冷ましとは何か
湯冷ましとは、沸騰したお湯を適切な温度に冷ますための道具です。
湯のみや急須など、お茶を淹れるための器とセットで用いられることが多く、やかんでお湯を沸かした後に、そのお湯を一旦湯冷ましに移し、温度を調整します。
湯冷ましを使うことで、火傷の危険性を減らし、お茶の種類に合わせた最適な温度で淹れることができます。
湯冷ましを使うメリット
湯冷ましを使う最大のメリットは、お茶を美味しく淹れることができる点です。
沸騰したお湯は100℃近くあり、多くの種類のお茶には熱すぎます。
湯冷ましで温度を調整することで、お茶の成分を壊さずに、まろやかな風味を引き出すことができます。
また、急須に注ぐ際にも、熱湯を直接扱う必要がないため、火傷の防止にも繋がります。
湯冷ましを使わない場合の問題点
湯冷ましを使わずに、沸騰したお湯をそのまま急須に注ぐと、お茶が苦くなったり、えぐみを感じたりすることがあります。
また、熱湯を扱うため、火傷をする危険性も高まります。
さらに、温度管理が難しく、お茶の種類に合った適切な温度で淹れることが難しくなります。

湯冷ましを使った実践的なお茶の淹れ方
準備するもの
やかん、湯冷まし、急須、茶葉、湯のみ、計量スプーン
お湯を沸かす
やかんに水を入れ、充分に沸騰させます。
水道水を使用する場合は、沸騰後フタを開けて約3分煮立たせることで、カルキ臭を軽減できます。
湯冷ましによる温度調整
沸騰したお湯を湯冷ましに移します。
この時点で約10℃ほど温度が下がります。
その後、湯冷ましのお湯を湯のみに移し替えることで、さらに温度を下げることができます。
お湯の温度は、お茶の種類によって調整します。
急須への注湯と蒸らし時間
茶葉を急須に入れ、湯冷ましで温度調整したお湯をゆっくりと注ぎます。
フタをして、お茶の種類によって適切な時間蒸らします。
一般的には60秒程度ですが、深蒸し茶の場合は30秒、60℃まで冷ましたお湯の場合は60~90秒蒸らすのがおすすめです。
急須を強くゆすると苦渋味が出るので、静かに待ちましょう。
お茶の種類と最適な温度
お茶の種類によって、最適な温度が異なります。
一般的に、緑茶は60~80℃、紅茶は90~100℃、ほうじ茶は80~90℃程度が目安です。
お茶の種類によって最適な温度は異なるため、パッケージの表示や、お茶の種類に合わせた淹れ方を参考にすると良いでしょう。
よくある失敗と解決策
・お茶が苦い:お湯の温度が高すぎる可能性があります。
湯冷ましで温度を下げてみましょう。
・お茶が薄い:茶葉の量が少ないか、蒸らし時間が短い可能性があります。
茶葉の量を増やすか、蒸らし時間を長くしてみましょう。
・お茶の色が薄い:お湯の温度が低すぎる可能性があります。
湯冷ましで温度を調整してみましょう。

まとめ
今回は、湯冷ましを使ったお茶の淹れ方を解説しました。
湯冷ましは、お茶を美味しく淹れるための重要な道具です。
適切な温度調整を行うことで、お茶本来の風味を最大限に引き出すことができます。
お茶の種類や好みに合わせて、お湯の温度や蒸らし時間を調整することで、より一層美味しくお茶を楽しむことができるでしょう。
初めての方でも、すぐに実践できる内容となっています。
お茶の時間をより豊かなものにしてくれる、湯冷ましを有効活用しましょう。
今回ご紹介した手順を参考に、ぜひ美味しいお茶を淹れてみてください。